12/3(日)、とある合気道団体の演武大会(演武会)に参加してきました。
合気道は空手や柔道のような試合がありませんので、年1回、自分の家族・友人、懇意にしている他の合気道会の方たちを招待し、日ごろの稽古の成果を見て頂く行事を開催します。これを演武大会(演武会)といいます。
本部の合気会も「全日本合気道演武大会」と称し、毎年5月に武道館で大々的に演武大会を開催します。この日は、合気会に所属する全国の団体、そして世界各地から合気道を愛する人たちが一同に集い、自分たちの演武を披露し、プログラムの最後には、道主の演武が披露されます。
さて、個々の団体の演武会ですが、まず主催者側が、
所属する子供たちの稽古風景、大人たちの稽古風景、子供の演武、親子の演武、大人の演武、有段者の演武、師範の演武を披露し、そのあと、招待された団体が招待演武を行います。
子供たちはここで参加賞(お菓子など)をもらってお開きになりますが、
大人たちは、この後、楽しい「直会(なおらい)」と称する懇親会で親交を深めます。
なぜ直会(なおらい)と呼ぶのか?
詳しいことはわかりませんが、もともと合気道の演武は、植芝盛平開祖が神様に捧げる舞のことを指し、開祖しか許されなかった神事の一つだったそうです。
「直会(なおらい)」という言葉は神事の後に、神前に供えた御饌御酒(みけみき)を参列者の方々で戴くことをいうようです。
この名残で、演武大会の後の懇親会を「直会(なおらい)」と呼んでいるのだと思っています。
難しいことはさておき、私が始めて参加した演武会と直会(なおらい)で、会費をどこかで支払えばいいのだろう?と思っていたのですが、なんと! 費用は主催者が全額もつのが慣習のようです。
※招待された側は、会としてお祝いを包んだり、清酒などを寄進します。
何て素晴らしい制度でしょう!
我が会も2016年から演武会を再開しました。
それまでは会員数が減ってしまい、開催できずにいたのですが、ここ数年で子供も大人も会員数が増えました。
毎年、5~6団体からご招待を受けており、招待を受けるばかりで申し訳なく思っ
ていましたので、ようやく我が会も、御もてなしをできるまでになり、喜ばしい限りです。
この5~6団体の方たちとは、年5~6回お会いしてお酒を酌み交わすわけですから、いやが上にも仲良くなりますよね。
合気道には試合がありません。
だから、敵味方関係なく、すべての人を応援できるし、自分のすべてを伝えることが
できます。
武道でありながら、人と争わない、人と合わせることが求められる武道。
それが合気道。不思議だと思いませんか!?
See you next !!