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外資系保険会社20年目の自分が語る英語  英語で会話をするために必要なこと(発音のスキルアップ)

昨日に引き続き、英語で会話をするために必要なことについて書きたいと思います。


昨日はメンタルブロックについて書きました。
 (2017/1/4 投稿 『外資系保険会社20年目の自分が語る英語 英語で会話をするために必要なこと (メンタルブロックを外す))
リンク ⇒ 外資系保険会社20年目の自分が語る。 英語で会話をするために必要なこと(メンタルブロック) - 自分が得したこと・いい思いをしたことを世界の皆に伝えたいブログ

 

今日は発音の大切さについて、お話ししたいと思います。

私の経験上、正しい文法を使って話すことより、発音の方がはるかに重要です。

 

皆さんもこんな経験ありませんか?

海外旅行に行って、簡単な英語で話しているのに相手に全く通じない経験。そして、相手の話す言葉が早すぎて全く理解できない現実に直面。

私は何度もあります。笑
外資系の会社に転職し、ある程度英語の勉強をしてからも何度も経験しました。

そんな時は自分の不甲斐なさに愕然としますね。

長い時間をかけて英文法の勉強をし、単語ではなく長い言い回しを覚え、ヒアリングを何時間もして、少しは聞き取れるようになったのでは?と期待して行った海外旅行。

 

そこで出会う現実…。
これをバネに日本に戻ったらまた勉強するぞ!と思えるうちはいいですね。

英語を勉強している人ほど、相手に通じない経験を繰り返すと、積極的に話しかけるメンタルにブロックが掛かってしまうのです。

たとえば、
海外旅行のアイスクリーム屋でバニラを頼んだらバナナ味が出てきた。

 

なんていう笑い話があります。
本当かウソかわかりませんが、そのような状況が起こる可能性はあります。

 

発音のメカニズムについて簡単に話をしてみますね。

Banana    発音記号 (bənǽnə)
Vanilla      発音記号 (vənílə)

 

どちらの単語も3音で成り立っています。
Ba・na・na と Va・ni・lla です。

アクセントの位置はどちらも2音目ですが、この発音は全く違います。


バナナの”ナ”は、
日本語のアとエの中間的な音で、ネコの鳴き声のニャ~に似ています。


バニラの”二”は、
日本語のイをもっとはっきりと口を横に開いて発音する音になります。

 

Nativeの店員さんは、バナナとバニラのアクセントが2音目にくることを無意識のうちに理解しています
そんな中、日本人が1音にアクセントを持ってきて、ナナ, ニラといった場合、2音目の音が小さくて聞き取れず、まず最初に戸惑います。

 

「今、何て言った・・・?」 


ここで「What?」とか「Pardon?」と聞き直してくれたり、物を指さして確認してくれる店員さんもいます。必ずしもそうでないケースもあります。

 

この場合、店員さんは最初の発音に反応して推測するわけですね。
日本人の多くは”V”の発音が苦手です。
ほとんどの方が、バナナと同じ”b”の発音をしますよね。 

英語圏の人たちにとって、“v”と”b”は、天と地ほどの違いなのです。


これは無意識の層で脳が検索をかけますので、”b”の発音に対し、”v”の単語を検索することはありません。 

そこで、お店にたまたまバナナ味とバニラ味のアイスクリームがあった場合、店員さんは1音目の”Ba”に反応し、バナナ味を選択するのです。

 

バニラを頼んだ筈なのに、バナナ味が出てきてしまった!


旅行の仲間には笑われるし、英語で違うというのも煩わしくて、泣く泣くバナナのアイスクリームを食べた。
これはあくまでも例ですが、このような経験が次第に自信を奪っていくのです。

 

まず、英語と日本語の発音は根本的に違うことを理解してください。

 

いくつか例を挙げます。

  • 日本語の母音は「あ、い、う、え、お」の5種類だけですが、英語には20種類あります。
  • 日本語に無声音はありませんが、英語の子音には無声音があります。
     (p, f, t, th, k, c, sなど)
  • 日本語は子音のあとは母音で必ずセットになりますが、英語はダブル子音、トリプル子音があります。(pr, pl, strなど)

 

面倒くさいですよね。安心してください。
このような違いを理解する必要はありませんので!

 

ただ、メカニズムを知っておくと今後の発音の勉強にとっても助かると思うので書いています。

 

一つずつ説明してみたいと思います。

 

母音の数は20種類

多くの皆さんが知っていることだと思います。日本語の”ア”に似た音が英語にはたくさんあります。

ネコのニャーに近い音、日本語の”ア”に近い音、“アィ”に近い音、”アゥ”に近い音など、実に様々あります。

Nativeスピーカーはこの母音のアクセントで無意識に脳をサーチするので、日本人の発音に慣れていない海外の人は、日本人の英語に反応できないのです。

日本で働いている人は、普段から日本人の発音になれていますから、うまく変換してくれる機能が脳に出来上がっているのです。

社内の外人さんにはよく伝わっているのに、海外に行くと全く通じない理由はここにあります。

 

無声音とは

日本語は子音だけで成立する音はありません。
”p”という音は、必ず、母音の”a,e,i,o,u”とセットです。

例えば、“pa”は、日本語では”パ”ですね。喉に指を当てながら発音してみてください。どうですか? 音が出ているので喉が震えますよね?

 

英語には子音”p”だけで音が成立します。
それでは”p”の出し方を説明します。これは破裂音といって、スイカの種を飛ばすつもりで音を出してみてください。決して、”ウ”と母音をつけてはいけません。

 

もし喉に指を当てながら発音したときに、喉が震えるようなら間違った発音です。
破裂音は音が出ないので、喉は全く震えないのが正解です。

 

ダブル子音、トリプル子音

この無声音とダブル子音・トリプル子音の存在が、英語のヒアリングを阻む一つの要因といっても過言ではありません。

”straight”という単語は何音で構成されているでしょうか?手拍子を打ちながら発音してみてください。

日本語では”ストレート” ですね。「su・to・le・i・to」の5音になりますね。

 
それでは英語では何音になるかわかります?

3音?

違います。2音です。
しかも最後の”ght”は無声音のため、実際の会話ではほとんど発音されませんから、実質1音のようなものです。


皆さんの頭の中には、”straight”は5音の感覚が染みついています。

この感覚を覆し1音だと認識させることが必要なのです。
劇的な変化ですよね。

 

そもそも音の拍子が全く違うのですから、英語の拍子に慣れなければ、英語を聞き取ることなど不可能に近いのです。

 

いかがですか?

何となくでもいいので発音が大切なんだと思ってくれたら嬉しいです。 

 

私が発音を身につけた方法をお伝えします。


人それぞれいろいろなやり方があると思いますが、私はとにかく地道に何度も発音をし続けました。

それはバスケットボールでいうと、ドリブル、パス、ランニングシュートなどの基礎練習の繰り返しのようなものです。(私は学生時代バスケット部だったので)

 

最初は頭で考え、思い通りにいかず、何度も試行錯誤を繰り返し練習をしたものです。それがある時、頭で考えなくても体が自然に反応する時が訪れるのです。
発音も全く同じ感覚でした。

 

私が使った教材はこれです。

『単語耳 理論編+実践編 Lv1』(アスキー・メディアワークス社)

『単語耳 理論編+実践編 Lv2』(アスキー・メディアワークス社)

この本の解説通りにとにかく突き進みました。
単語耳(Lv1)を100回発音するのに費やした期間は1年3か月です。笑

 

Weekdayは仕事をしていたので、発音の練習はWeekendにしていたこともあり、予想以上に掛かりましたね。

 

それでも地道に続けたおかげで、単語の発音記号を見れば、発音の仕方がわかるようになりました。

 

また、最初は苦手だった”v, f, th, r, l”の発音が自然できるようになっていました。


私はLv1とLv2の2冊をやりましたが、Lv1を完遂したときに発音はマスターできていました。
Lv2は単語も難しくなるので、まずはLv1をやってみてください。

 

面白いエピソードがあります。

 

会社でNativeスピーカーが同席する会議があり、英語で直接やりとりする場面がありました。会議のあと、日本人の上司や同僚から「お前、ふざけているのかと思った。」と言われました。

理由は、私の”r”の発音があまりにも流暢だったからです。
自分は全く意識してなかったのですが、自然とNative並みの発音をしていたようです。笑

 

また、ハワイに行ったとき、ホテルのロビーで、あるおじさんと話をしました。

 

彼はちょうと奥さんとホテルに到着したところで、二人でタクシーから降りてきました。私はロビーで子供たちが戻ってくるのをまっていました。
奥さんがチェックインのためにロビーに向かったので、そのおじさんは一人時間をもえ余していたのか、私のところに歩いてきて、気さくに話しかけてきたのです。彼との会話は本当に簡単なものです。

 

おじさん 「こんばんは」

私 「こんばんは」

おじさん 「ハワイの滞在はどうかね?」

私 「とても楽しいですが、明日、日本に帰宅するんです。とても悲しいです。」

おじさん 「それは残念だね。私は今カリフォルニアから着いたところなんだ。君の分も楽しんで あげるよ。笑 ところでハリケーンはどうなったかね?」

私 「一つ目はもういっちゃいました。昨日の夜は風が強かったですが、日中はそれほど影響を受けませんでしたよ。もう一つ目が近づいていますが、どうやら進路がそれてオアフ島は大丈夫のようです。ラッキーですね!」

おじさん 「そう、ありがとう。君は英語が本当にうまいね。どこで覚えたの?」

私 「日本です。」

おじさん 「たくさんの日本人と話をしたけど、あなたみたいにうまく話す人は少ないね。」

私 「ありがとうございます。これからもがんばります。」

おじさんの元にチェックインの手続きを済ませた奥さんがやってきて、

おじさん(私に) 「うちの妻だよ。」

おじさん(おくさんに)  「明日、日本に帰るんだって。」

おくさん 「あら、初めまして。それは残念ね。」

私 「初めまして。はい、とても悲しいです。ハワイの滞在を楽しんでください。」

おじさん、おくさん 「ありがとう。それではおやすみなさい。」

私 「おやすみなさい。」

たぶん2~3分の会話でしたが、使った単語はほとんど中学レベルのものばかりだし、文法や時制の一致など全く気にしませんでした。TOEICなら赤点ですね!笑


自分の英語を誉められたことを自慢したいのではなく、発音をちょっと練習するだけで、劇的にコミュニケーション力が上がることを皆さんにも知ってほしかったのです。

 

 

See you next !!