本日は相手と調和する合気道の稽古始めとなりました。
今年も稽古を通じて、合気道の奥深さを学んでいきたいと思います。
今日は礼の作法について教えを受けました。
これは主に子供たちに対しての注意でしたが、大人にも通じる話だと思いました。
合気道では稽古中に何度も正座で礼をします。
この礼の仕方ですが、子供たちはどうしても首を曲げて頭を下げながら礼をしてしまいます。これだと背中が丸くなってしまいます。
正しくは丹田(おへその下)を支点に背中を伸ばしたまま礼をします。
子供たちは意識をしないとどうしても頭を下げてしまうので、毎回先生から注意されていました。
正しい礼を身につけることが、座技の体捌きにも通じているそうです。
例えば、座技(自分が起座)の状態で、相手が自分の肩袖を掴んできたときに体捌きだけで相手をいなすのですが、この時、丹田を中心に円心運動をし、最後に体を曲げて相手を前に導くのです。
この時、頭を下げるだけでは、相手を前に導くための動きが足りなくなります。丹田を中心に大きく動く必要があるのですね。
本日の稽古内容
- 逆半身片手取呼吸投 (2種類の転換)
- 逆半身片手取四方投
- 正面打入身投
- 正面打二教
- 後両手取呼吸投げ
本日の学び
逆半身片手取呼吸投 (2種類の転換)
一般的に背中方向に反転することが転換と教わってきたが、半身を変えるために足はそのままで振り返る転換もあると教わった。 一般的な転換の場合、自分が転換するだけで相手の位置は変わらない。逆に振り返る転換の場合、自分の丹田が後ろから前に移動するので、その距離だけ相手が前方向に動かされることになる。
合気道では相手を△から▽の体制にすることが大切。そのためには相手に動いてもらわないといけない。
逆半身片手取四方投
これも皆がよく指摘されることだが、掴まれた腕ばかりを見てしまっている。 相手は腕を掴みに来たのが目的ではなく、掴んだ後に何かしてやろうと思ってきていることを忘れてはいけない。掴んだ腕は何もすることはないのだから放っておけばいい。もう片方の腕が何をしてくるか注意を払う必要がある。つまり、掴まれた腕を見るのではなく、常に視線を相手に置いておくことで自然と姿勢がよくなり、常に安全な姿勢を保つことができる。
四方投げは片手ではなく、必ず両手を添えておくこと。
正面打入身投
相手の正面打ちを入り身でさばきながら、相手の横に入り込む。
自分では入り身をしているつもりでも、相手の正面打ちに自然と体が避けてしまっている。 早くから横に避ける動きをしては、相手に察知されてしまう。相手に向かって一歩踏み出す入り身がとても大切。
もうひとつ、相手に打たせてあげる、させてあげることの大切さ。それは自分の急所を打たせるという意味ではない。
相手とぶつかっては力勝負になってしまう。相手に好きに打たせてあげて、自分はそれをさばくことで相手の懐に入り込む。
入身投げの”投げ”という言葉に惑わされ、どうしても投げることを考えてしまうがそうではない。 息を吸いながら腕を大きく上にあげ、視線は振り上げた腕に。
相手が起き上がってくるところで息を吐きながら、振り上げた腕を自然におろすだけでいい。
正面打二教
これは私も含め、皆が再三にわたって指摘されることだが、相手の正面打ちを受ける際に、自分の肘を相手の手刀にぶつけて止めようとしてしまう。
打ち手が強い場合、骨を折られてしまう可能背がある。
先生の知り合いが、昔、本部道場で外国からきた空手経験者の正面打ちをまともに肘で受けてしまい、骨折してしまった話をしてもらった。
指先に神経をつかい、相手の正面打ちに対し、指先(爪側)で柔らかく触れ、なでるように上方向にあげながら、相手を自分の方に導く。波と波がぶつかって上に盛り上がるようなイメージを持つ。
後両手取呼吸投
相手が向かってくる時の体と足の捌き方がとても大切と教わった。 どの技でも体と足の捌きは同じで、技によって手の動きが違うだけだと、先生自らの演武で見せて頂いた。
これまでは腕の使い方ばかり気にして、足の動かし方まで気が回っていなかった。
いかに相手を動かすかは、体と足の捌き方ひとつで全然違ってくることがわかった。
See you next !!