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合気道歴5年目の自分が語る  神(=氣)と合気道について Part2

前回に引き続き、合気道の話です。

私が思う合気道について、前回のブログで以下のように書きました。

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「森羅万象(宇宙に存在するすべてのもの)をよく観察し、その法則を学び、合気の技を通し、稽古に励むことで、その法則に逆らわない技術と心を養い、自然と調和できる人間に育っていくことを追及する武道」

 

今回は、森羅万象(宇宙に存在するすべてのもの)の法則がどう合気道に関わるのか?

稽古の中で教わったことを踏まえ、いくつか紹介したいと思います。

 

 

1.重力に逆らわない。(上がったものは下に落ちる)

 

腕を持ち上げる。これは自分の意志です。

相手との最初のコンタクトで自分を守るために腕を挙げて良い姿勢を保ちます。

しかし、ひとたび相手との接点が出来たら、指先が前に伸びる感覚を大切にし、腕は相手と重力に委ねなます。

 

つまり、手のひらを上にして、誰かの手のひらに乗せてください。

相手が手を引いたとき、ストンと自然に落ちなければ、肩や腕に力が入っている証拠です。

 

寝ている子を抱え上げるとき、ずっしりと重く感じませんか?

重力に任せ、相手に委ねた時、相手は一番重く感じるのです。

 

 

2.炎が燃え上がる、竜巻が上がる、水が排水溝に流れる、渦を巻く遠心力。

 

炎や竜巻が勢いよく巻き上がる時も、水が勢いよく排水溝に流れ落ちていく時も、渦を巻きながら上昇下降しているのを見ることができます。例えば、ペットボトルの水を早く出すには、ペットボトルを回して渦を起こします。

 

この渦が遠心力を生み出すのです。

合気道は円の動きと言いますが、実際は円ではなく渦を描く動きなのです。

 

渦を描くには、足ではなく、腰(丹田)を動かしなさいと教わります。

それでは、腰(丹田)を動かすとどのような効果が生まれるでしょう。簡単に説明します。

 

最初に腰を動かさずに腕だけを回してください。この時、腕が回っているだけで体の重心は動きませんね。次に腕を回しながら腰を左右に動かしてください。腕をさらに大きく回すために、腰の捻りを加え、足も連動しましょう。

正面に開いていた上体が、左⇒正面⇒右⇒正面⇒左と動くと、重心も左右に移動します。

 

どうでしょう? 

腕だけを回すよりもはるかに大きな力が作用していませんか?

 

腕を誰かにつかんでもらい、同じ動作を繰り返してください。

腕だけで回す時は、相手も腕だけで回っています。そこに重心の変化は発生しません。

 

しかし、腰(丹田)を使うと、相手は振り子のように左右に動かされます。

やがて左右に振る力は威力を増し、相手は転ぶまいとあなたの手を離せなくなるか、離して転ぶでしょう。

 

左右の動きで説明しましたが、これに転換(腰の回転運動)が加わることで、渦のごとく、強力な遠心力を生み出すことができるのです。

 

 

3.草や柔らかいから強い。

 

木は堅くて強そうですが、台風のような強い風に襲われると折れてしまいます。

一方、草は柔らかく、一見弱そうに見えますが、下は土の中にしっかりと根をはり、上は柔らかく、どんなに強い風が来ても交わすことができます。

 

上体と腕は風になびく草のように、何か来ても交わせる柔らかさを持つ。

交わすというのは、状態だけで交わすのではなく、腰(=丹田)を転換して交わすことを意味します。

腰が動くと足が動く。草が地面に根を張るように、常に自分はいい姿勢を保ってください。(草は動けませんが、人は自由に動けます。)

 

腕に力を入れると木のように硬くなります。

相手が自分より弱ければ対応することができるでしょうが、自分より大きい場合、硬いがゆえに壊される危険があるのです。

 

 

4.波は引く波の力を吸収して寄せる

 

海の浅瀬に寄せる波は、引く波の力を吸収しながら盛り上がるように寄せてきます。引く波とぶつかり合ってはいないですよね。

 

相手の正面打ちを受ける時に、「腕で相手とぶつかってはいけない。波のように相手を呼びこんで、下から上に相手の脇を伸ばすように捌きなさい。」と教わります。

空手家のような強い打ち込みをまともに受けてしまっては、腕が折れる危険があります。

 

 

5.水はぶつかっても側面に流れて前に進む。草や木の枝先も太陽に向かって上へ上へ進む。

 

水滴は小さいですが、何かにぶつかって終わりではなく、ぶつかった物の側面を伝って前に進みます。

草もコンクリートの下から隙間を見つけて、太陽に向かって伸びようとします。

 

指先や腕が最初から伸びきっていたら、相手に限界を見せてしまうことになります。

自分にはまだ余裕がある、先があると思わせることが大事だと教わります。

 

また、相手に腕を掴まれたとしても、手首と指は自由に動かせます。

指先が水滴や草木のように相手に向かって伸びていく、相手の腕に絡みついていく。

(=丹田)が相手の中心に向かっていくことを意識してください。

 

 

いかがですか?

 

合気道では自然の法則を学び、それを動きに生かしています。

2回に渡って神(=)合気道について書いてきましたが、肉体の強さを追い求めるだけでなく、見えない気持ちや氣も大切だと教えてくれます。

 

高齢者・女性・子供と幅広い世代で楽しめる武道だということを、少しでも感じて頂けたら嬉しいです。

 

See you next !!