自分が得したこと・いい思いをしたことを世界の皆に伝えたいブログ

合気道のすばらしさを伝える、子連海外旅行を応援する、お金に困らないノウハウを伝える、その他得をしたことを伝えるブログ

外資系金融会社20年の自分が語る - アメリカ人はハードワーク

私はアメリカ資本の金融会社に勤めていますので、アメリカ出身のマネージメントと接する機会が多く、彼らの仕事振りを見てきました。

f:id:air_aiki:20180518225047j:plain

 

 

彼らは本当によく働きます。
皆さんの印象はどうでしょうか?

 

日本人は働き蜂のように働き、欧米人は仕事とプライベートを上手に切り分け、休む時は休む印象が一般的ではないでしょうか。

 

確かに休暇を取るときは長期で取ることが多いです。
アジアやハワイのリゾートに2週間近く行ったり、クリスマスの時期は2週間ほど帰国をして家族とのんびり過ごします。日本のお正月の感覚ですね。
(その代りお正月は普通に仕事をします。)

 

一方、日々の業務において、
彼らは非常にハードワークです。

 

例えば、NY本社との定例カンファレンスでは、日本の朝8時が現地の夜7時になりますので、皆、朝8時前に出社してカンファレンスに備えます。また、日本の夜10時が現地の朝8時になりますので、夜10時からカンファレンスが始まることもあります。

 

プロジェクトの進捗状況は、毎日、具体的な数字でチェックをし、そこで課題が発生している場合は、すぐに火消しのための対策を講じます。

 

彼らはランチミーティングが日常一般的のようで、お昼を食べながらよく会議をします。私たち日本人は食事の時くらい、ゆっくり休ませてほしいと思いますよね。

 

大きなプロジェクトの管理者は、朝8時に出社し、夜10時くらいまでは平気で仕事をしています。さらに、昼夜(深夜)問わず、たとえ休暇中であっても、本国や上司、プロジェクト関係者と携帯で連絡を取り合います。

 

彼らは毎日の成果が、来年のサラリーに直結するのでとてもシビアに仕事に接します。日本採用の私たちは成果主義といいながらも、ベースは終身雇用の制度内で仕事をしていますので、与えられている環境そのものが全く違いますね。

 

因みに私の会社も10年前は日本人が中心でした。

一部のシニアマネージメントだけがアメリカ本社から派遣されていましたが、2008年のリーマンショックを境にガラっと環境が変わりました。

業績を立て直すために本国の多くの事業を売却したため、本社のポジションが少なくなってしまったのでしょう。
リストラで多くの人員削減を行いましたが、それでも人員整理が間に合わず、余った人材がドドッと日本に押し寄せてきたのです。

 

これに合わせ、私たちの業務も大きく変わりました。
例えば、レポートの多くが英語表記に変わったこともありますが、


もっとも大きな特徴は以下の2つだと思っています。

  1. トップダウンで仕事が決まる
  2. 数字がすべて

 

 

トップダウンで仕事が決まる】

えっ?外資系企業は、「Yes/No」をはっきり主張しないとダメだと聞いたけど…。 何でも自由に発言できる文化じゃないの?

 

いえ、違うのです。

 

アメリカは責任社会ですから、すべての仕事に対し、だれが責任者かが明確になっています。失敗したり、進捗が芳しくなければ、その先のポジションは別の人にとって代わります。そのため全責任を負うトップは、自分の責任において方針を決める権利があるのです。それに異を唱える者は速やかに排除されます。

 

それはそうですよね。
自分のクビが掛かっているのですから!

もちろん、同じ方針に向かうにも、たどる道筋はたくさんありますから、そこでどの道を選択するかを意見する機会はたくさんありますし、トップが納得できる情報を与えてあげれば、積極的に案を採用してくれるでしょう。

そして、お前ならそれができるか?と問われた時に、Yes!と応えられる準備をしておきましょう!そこで煮え切らない返事をするのが日本人だとよく言われるのです。笑

 

日本は組織社会なので、個人に責任が降りかかってくるプレッシャーに慣れていません。

実はここでメンタルを壊す方はかなり多いです。

 

 

【数字がすべて】

アメリカで教育された経営層やプロジェクトマネージャーなどの管理職者は、総じて数字に強い印象があります。彼らと話す時は常に定量化を求められます。

 

もちろん、日本人の管理職であっても数字は必要です。しかし、暗黙の了解だったり、言葉で補うことで意図を汲み取ってもらえる場合が多いと感じます。

アメリカ人の場合、まずそのようなことはありません。
特に日本に来て間もない人はその傾向が強いです。

 

彼らはなぜ数字に強いのか?

それは以前のブログでも書きましたが、彼らはこのポジションに必要なスキルを身に付けるために、職場を変えたり、大学に戻って勉強をしたり、あらゆる経験を経てポジションを獲得します。 

↓ 以前のブログ記事

www.aikihiro.com

 

 

一方、日本の場合、新卒一括採用の枠組みの中で現場を経て役職につくケースが多いため、役職についてから必要なスキルを勉強したり、経験の中で習得するのでどうしてもスキルの差が目立ってしまいます。

 

アメリカ人のマネージメントに何か決断をしてほしいとき、現状がどうで、それを決断したことでどのような見通しが変わるのかを定量的に見せ、その根拠を納得してもらえない限り、話は前に進みません。

つまり、自分が持っていきたい方向に誘導するためにはそれなりの準備が必要です。日本人の得意の根回しが通用しないのです。笑

その反面、人間関係などで変に気を使う必要がないので。シビアではありますが納得がいくことが多いです。その時の虫の居所で決まってしまうようなことは少ないですね。無いとはいえませんが。笑

 

See you next !!