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本当に働き方改革は必要か? -  今や中国人、インド人が上司になる時代

バブル崩壊から25年がたちましたが、日本人以外のアジアの人たちが自分の上司になる時代がやってきました。

 

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ひと昔前は、日本の製造業が世界を席巻し、日本のビジネスモデルを勉強しようと世界が日本を注目しました。トヨタ生産方式は世界中で有名になりましたね。とくに中国や東南アジアでは、日本の会社に就職したい人がたくさんいました。

 

まだ日系企業では珍しいかもしれませんが、外資系の日本支社、現地法人では、ごく当たり前になってきています。私の企業もアメリカ資本の会社ですが、シニアマネージメントはインド人や中国人です。

 

特に日本のグループ内の現地法人会社を束ね、アメリカ本社のパイプ役になるHoldings Companyは、中国人やインド人がメインの組織になっており、日本人は少数派になっています。

 

なぜ日本の現地法人なのに、ローカルの日本人ではなく、中国やインドの人たちを登用するのでしょうか?

 

言葉の問題はありますが、問題はそれだけではなさそうです。

 

実は、日本人は中国人やインド人にくらべ、グローバルが求めるリーダーシップのスキルが不足していると認識されています。どうやら日本のリーダーモデルはグローバルスタンダードではないようなのです。

 

しかし、なぜ日本はグローバルスタンダードではないのか?

 

そして、中国、インド、マレーシア、シンガポールなどのアジア圏ではグローバルに通用するリーダーが育ってきているのでしょう?

 

それは日本独自の新卒一括採用や終身雇用、先輩から学びながら育つOJT形式のKT(Knowledge Transfer)が、日本独特のリーダーシップモデルを築いてきたのだと思います。

 

日本社会で仕事ができる人のイメージは、

上司から具体的な指示がなくても自らが積極的に行動し、必要な部門の人たちと調整をし、詳細なプランと資料を短時間で作り、要領よくプレゼンをする。上司に対していつも素直で、社内で顔が広く、調整がうまい人という感じではないでしょうか。

 

日本人が良いリーダーを表現する場合、

頼りがいがある、包容力がある、顔が広いなど、どちらかというと抽象的な言葉が並びます。これはこれで素晴らしいスキルです。しかし、残念ながら、グローバルスタンダードではありません。

 

 

日本人だけの世界で仕事をするのであれば、これだけ素晴らしい能力を持っていれば、十分リーダーとして活躍できるでしょう。しかし、グローバルな社会で活躍しようと思ったら、これだけでは足りないのです。

 

 

グローバルが求めるリーダーシップスキルとは何でしょう?

 

  • 自分が何を尊重し、何を目指そうとしているかを言葉で発信する。
  • 自分、そして部下の責任範囲を明確化(数値化)し、相手が納得するまで説明する。
  • 部下の責任範囲を尊重し、むやみに侵害せず、相手が責任を全うした時は正当に評価する。
  • 逆に責任範囲を守れていないときは、すぐれた指導力コーチング力を発揮し、リードする。
  • 常にコミュニケーションを取り、相手の心を開いておく。

 

ダイバーシティ

 

私の会社でも数年前からダイバーシティという言葉をよく耳にするようになりました。
多様性を尊重し、意見が偏らないことで変革やイノベーションが生み出されるという考え方です。

 

私の職場も会議をすれば、そこにはインド人、中国人、アメリカ人、日本人、アフリカ系アメリカ人、そして男性、女性が集まり、半分以上は日本以外の人たちが集まります。

このような場面では、対話力・言葉の大切さがとてもよくわかります。
日本人同士なら、その人が何を考えているかある程度、表情やニュアンスで察することができますが、他国の人を相手にする時は絶対に不可能です。

 

グローバル社会では、いろいろな国の人と仕事をしますので、文化や宗教、言葉、価値観が違います。阿吽の呼吸などはありませんから、常に言葉を使って、自分の気持ちを伝える必要がありますね。

 

日本人はシャイで、英語に苦手意識があるため、人前で力強い言葉を発信したり、相手を誉めたりするのが苦手です。日本人はこれまで大学卒業の日本人男性という画一された環境の中で仕事をしてきましたので、こういった多種多様な人材をリードする環境になれていません。

 

人前で自分の意見を発信するスキルは、勉強して見に付くものではなく、実際にグローバルの環境にいてこそ自然と見に付いていくものだと思います。

 

そのため、若いうちから基礎訓練を積み、グローバル社会で体験を繰り返し、体に覚えさせる必要があります。残念ながら40歳後半の私はタイムオーバーです。

 

スポーツでも基礎練習を重ねることで、やがて体が自然に反応するようになりますが、ビジネスにおいてもリーダーシップを感覚で見に付けることが非常に大切になってくると思うのです。

 

そういった意味で、これから社会人になる方、20代・30代の若い方は、是非、グローバルで活躍するためのリーダーシップモデルを目指して頂きたいと思います。

 

 

See you next !!