まずリノベーションのコンセプトを考える
なぜリノベーションを行うのか?
その目的を明確にしないことには、あらゆる選択を強いられる際に、明確な基準も作れず、限られた予算を的外れな所につぎ込んでしまうリスクが増えると思いました。
そこで、まず私たち自身が何を一番大事に考えているのかをまとめる上で、コンセプトというものを考えてみました。
これは、後にいくつかの業者の方と話をするときに、私たちの意図を理解してもらうのにとても役に立ちました。また、業者の方から貴重なアドバイスももらえるので、是非、初めに考えて、メモを作成しておくことをお勧めします。
私たちの家作りのコンセプトとは
- 安全性 & 快適性を徹底的に追求したい。
- 家族6名(義母と義妹)が共存するための快適性を追求したい。
- 2Fはこどもが楽しめる遊び感覚のある部屋。白くて明るい。
- 1Fは南国リゾートと高級感漂うモダンを融合。リゾート感あふれる絵画を飾りたい。
当初、私はリノベーションに前向きではありませんでした。
それは、今後10年のうちに、私の両親も含め、家族の動向が大きく変わる可能性があるため、このタイミングで動くことのコスト的なリスクを考えていたからです。
いずれ私たち夫婦2人だけになった時に考えれば、コンパクトな家で無駄なコストの消費を避けられると思いました。また、家は古いなりにも3年に1度は外壁を塗りなおしていたので、それほど古く見えなかったし、躯体も頑丈そうに見えました。
確かに内装の壁紙はだいぶくすんでいましたし、風呂場にはここ2~3年でカタツムリやナメクジ、春先には小さなアリが出現するようになっていました。笑
また、子供部屋がないので、小学生になった息子が友達を連れてきても遊べる空間がなかったり、リビングには義母が居座っているため、妻のママ友や私の知り合いを呼んでも、お茶のひとつも出せない状況でした。
妻や子供たちの新しい生活シーンをイメージして心が変わりました。
妻は長男のカーペットのホコリからくるアレルギーに悩んでいました。
幼稚園の頃に肺炎で3回も入院し、小学校にあがってだいぶ改善されたものの、時折、肺がヒュー、ヒューと鳴ると、床だけでもフローリングにしたいと思っていたようです。
また、前述の通り、風呂場もここ数年でだいぶひどい状況になっていました。
私は中途半端にリフォームするのだけは絶対反対でした。
一部を綺麗にすれば、他の箇所の古さが余計に目立ってしまうので、すぐに代えたくなるのが人間の心情です。やるのであれば、徹底的にやるつもりでいました。
いつしか、息子や娘が友達を連れて元気に遊びまわる姿や、綺麗なお風呂に親子3人で入るシーン、おしゃれなリビングで妻と一緒にお酒を飲むシーンを想像し、コストの大きさだけで判断するのではなく、時間軸で考えた時に費用対効果が一番大きいのは、もしかしたら今なのでは?と思うようになったのです。
次回はさらに要件を詳細化し、優先順位付けについてお話します。
See you next !!