私がリノベーションを考えた最大の理由は、家の質を向上し、安全性と快適性を得たかったからです。
しかし、ただ言葉で言っても、具体的な数値(KPI)に落とさないと、果たして私が求める質の向上に達しているかわかりませんので、私が安全性・快適性を図る基準として使用したものを書いてみたいと思います。
■ポイント
・安全性の評価基準と評価方法について ← 本日の話はコレ
・快適な間取り、収納、ゆとり、部屋の配置について
・換気/通風の重要性について
安全性の評価基準と評価方法について
私が最優先で取り組んだ課題です。
・耐震性、防火性、防犯性の高い家にしたい。
・健康的な住まいづくり。(シックハウスのリスクを極力低減したい。こどものアレルギー改善。)
・子供たちが走り回っても安全な家。
・断熱性能を向上したい。
・メンテナンス性の優れた家にしたい。
上記を達成する指標として考えたのが、
「長期優良住宅化リフォーム推進事業の住宅の性能向上リフォーム補助の取得をすること」でした。
長期優良住宅化リフォーム推進事業とは
国土交通省が既存住宅の性能向上や三世代同居等の複数世帯の同居への対応に資する優良なリフォームを支援するために、指定した要件を満たしたリフォーム物件について、申請ベースで補助を実施しています。毎年度予算を確保し、その年度の予算がなくなり次第終了になります。
リノベーションの施工業者が申請し、要件を満たしていることを証明する資料の提出が求められるので、業者の協力が必要になります。
1.補助対象住宅
リフォームを行う既存住宅(戸建住宅、共同住宅とも対象) 事務所や店舗など住宅以外の建物は対象外。
2.主な事業要件
1)リフォーム工事前にインスペクション(建物の現況調査)を実施すること。
2)リフォーム工事後に次のa及びbの性能基準を満たすこと
a.劣化対策及び耐震性(新耐震基準適合等)の基準
b.省エネルギー性、維持管理・更新の容易性、高齢者等対策(共同住宅)、
可変性(共同 住宅)のいずれかの基準
a、bの性能項目のいずれかの性能向上に資するリフォーム工事又は
三世代同居対応改修工事を行うこと。
3)リフォーム工事の履歴と維持保全計画を作成すること。
3.補助対象費用
リフォーム工事に要する費用。
インスペクション、履歴作成、維持保全計画作成等に要する費用。
4.補助率・補助限度額
補助率:補助対象費用の1/3
補助限度額:リフォーム工事実施後の住宅性能に応じて100~250万円/戸。
三世代同居対応改修工事を実施する場合は50万円/戸を上限に加算。
我が家のリノベーションにおいて、補助金が下りる要件を満たすことは、家の質を保証されたことになるわけです。しかし、実際に申請はしませんでした。それは業者にとって余計な事務負担が増えてしまうからです。
とはいえ、長期優良住宅の適用基準を参考に、耐震性と断熱性については、その基準値に適応させることを私の評価基準に設定しました。そこで実際に行ったことは以下の通りです。
- インスペクションの実施。
- 耐震診断を行い、基準値を上回っていることを確認。
⇒ 我が家の場合、2×4構造のため、耐震については問題ありませんでした。 - 断熱等級が関東の基準を上回るレベルにしてもらうために、断熱材の厚みと質を上げて、床・壁・天井すべてに施工をしてもらいました。そして、外部検査機関に、施工が適切に行われているかチェックをしてもらいました。
⇒ 断熱性能を向上させるといっても、北海道と東京では基準が違いますよね。東京の住宅に対し、北海道の基準まで引き上げることは、逆にコスト面で非効率になります。
私がリノベーションの際に強い味方となった一冊を紹介します。ご興味あれば参考にしてみてください。
See you next !!