私も5年生と幼稚園の二人の子供を持つ父です。
5年生の長男について、学校の成績があまり芳しくないですが、そこにあまり危機感はないのです。しかし、表現力の幼稚さ、文章理解力の低さに心配をしています。
算数や国語において、計算式や漢字はよくできるのですが、文章問題になったとたん、さっぱりできなくなるのです。私が説明していても、言われていることが全く理解できないようなのです。
そこで何とかならないものかと、いろいろ調べていたところ、以前小学校の先生だった方が、国語力だけに焦点を絞って、民間の教育機関を作られたことを知りました。
その先生は「福嶋隆史先生」です。
この先生の書かれた本を読んでびっくり!目からウロコとはまさにこのことですね。
福嶋隆史著 「本当の国語力が驚くほど伸びる本」です。
さて、この本の素晴らしいところは何か。国語は何を教える教科なのか?
そのビジョンをはっきりと打ち出しています。 教科書を読み、自分が感じたことを感想文にまとめることが国語の目的なのか?否、それは道徳で学ぶべきことである。
それでは国語とは何を学ぶのか?
文章の読み方や書き方には論理的な手順が存在していて、それを学び、論理的思考力を高めること。つまり、算数に「計算方法・解法」があるように、国語にも「書く方法」「読む方法」があるのだそうです。 これには驚きました。本当にそんな論理的な法則があるのか?私も知りたい!と思いましたね。
さらに続けます。
論理的思考力を高めるために必要なものは3つ。
「言いかえる力」、「くらべる力」、「たどる力」だと言われています。
3つの力の意味とその習得方法は本を読んでもらうとして、ここでは「言いかえる力」の導入部だけ紹介しておきます。
***以下は著書から抜粋*********************************
「言いかえる力」は、3つの力の中でも中心的な役割を果たす、国語力の根幹である。
言いかえる力とは、「抽象化力(つまり)」と「具体化力(たとえば)」。
それでは抽象化力を使って、たった一文で作った作文を瞬時にレベルアップする術をお見せします。
「雨だと思っていたけれど、晴れた。怒られると思っていたけれど、怒られなかった。会えないと思っていたけれど、会えた。」
これは小学4年生の子が書いた日記です。
具体的なリズムのある面白い文ですが、これだけでは何をいいたいのか今一つ伝わってきません。
しかし、次の文が最後にあれば別です。
「つまり、予想外のラッキーな展開がかさなったというわけだ。」
この抽象的に言いかえた文が加われば、具体的にこめられたメッセージが急に輪郭をもち、浮かび上がるようになります。次に具体化力を使って、たった一文で作った作文を瞬時にレベルアップする術をお見せします。「今日の遠足は、とても楽しかったです。」
日記を聞くと、こういう抽象的な文ばかりが並んでいる子がかなりいます。
これだけでは何が楽しかったのか全く伝わってきません。
「今日の遠足は、とても楽しかったです。たとえば、原っぱで田中さんと思いっきりフリスビーをしたり、お弁当のおかずを山田さんと交換したりしたのが、楽しかったです。」
名文とは言えませんが、具体化した一文のおかげで、書き手のイメージがより明確に伝わるようになりました。
国語は「言いかえる力」を問う問題がほとんど。
例題 次の文章を読んで問いに答えなさい。
「雨だと思っていたけれど、晴れた。怒られると思っていたけれど、怒られなかった。会えないと思っていたけれど、会えた。つまり、予想外のラッキーな展開がかさなったというわけだ。」
問1
「雨だと思っていたけれど、晴れた。怒られると思っていたけれど、怒られなかった。会えないと思っていたけれど、会えた。」とありますが、この部分はどんなことを伝えようとしているのですか?25字以内でまとめなさい。
問2
「予想外のラッキーな展開がかさなったというわけだ。」とありますが、これは具体的にどんなことですか?50文字以内で書きなさい。
もうおわかりですね。
問1は、「具体」を「抽象」に言いかえなさい。という抽象化問題。
問2は、「抽象」を「具体」に言いかえなさい。という具体化問題です。
これが「言いかえ問題」を解くときの基本パターンです。
そして、読解問題のじつに5割以上を占めているのが、このパターンの「言いかえ問題」なのです。
「くらべる力」「たとえる力」を組み合わせて解く問題も含めれば、9割を超えるといっても過言ではありません。
***抜粋おわり*****************************************
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