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外資系金融会社に20年勤める自分が語る - リーマン・ショックから10年 まさに渦中にいた自分

最近、ネットにやたらとリーマン・ショックの言葉が目に付くと思っていたら、あの出来事からちょうど10年だったんですね。

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自分はその時、まさにアメリカの外資系金融会社に在籍していました。

負債総額6000億ドルを抱えての破綻はまさにアメリカ最大の破綻となり、その後、メリルリンチバンクオブアメリカ買収、AIGの政府救済と瞬く間に世界の金融業界に激震が走りました。瞬く間のうちにすべての投資銀行は商業銀行に買収されてしまいました。

私の会社も対岸の火事ではなく、まさに渦中のど真ん中にいました。

NY本社会社から重大な発表があるとアナウンスがあった前日の夜、日本現地の役員が社員全員を招集し、明日の重大発表に向けた状況説明がありました。

その時わかったのは、日本の役員は何も知らないということでした。
彼らも明日、何が起こるか把握していなかったのです。とにかく、心配しないでほしいと言ってはいるものの、その根拠は完全に憶測から発しているものでした。

皆、破綻するのじゃないか?どこに身売りされるんだ?との話題で持ち切り、実家の母からは「あんたの会社は大丈夫なのか?」と電話もありました。笑


自社の株は80ドルだったものが、あっという間に3ドルになりました。最安値は0.5ドルです!自社株制度で購入していた人の中には、100万円が1万円になってしまった人もいました。

翌日、一部の事業の売却をするが、本業自体は継続することが発表されました。
とりあえず、ひと安心でしたが、無傷ではありませんでした。

売却対象となった事業部署の人たちは、突然、違う会社の人間となったのです。
NYではたくさんの社員が契約を解除され、ポジションを失った人たちが日本にドドッと押し寄せてきました。この年から、日本支社にやたらと外人の比率が高くなりましたね。笑

 

あれから10年、私は何とかまだ同じ会社で働いています。
その間、さらなる事業の売却で仲間が香港資本の会社に身売りされたり、逆に他社との統合を繰り返すなど、目まぐるしく環境が変わりました。

100年に1度の金融危機と言われていますが、バブル崩壊は10年に1度の割合で起きていると言われています。

そろそろ、また何かが起きるかもしれませんね。笑

 

See you next !!