収納について考える。
■ポイント
・安全性の評価基準と評価方法について
・快適な間取り、収納、ゆとり、部屋の配置について ← 本日の話はコレ(収納)
・換気/通風の重要性について
収納はたくさんあった方がいいと言われていますが、私は今回のリノベーションで収納を極力最小限にすることを考えました。その代りにこれまで溜まったゴミ…、いや、収納物をできる限り処分し、今後も溜め込まない努力をするためです。笑
確かに拾い収納があれば便利ですが、自分自身の経験上、収納に普段使わない物や捨てられない物をとりあえずおいておき、何年も整理せずに放置・・・、ということになりました。同居する家族たちも似たような状況でした。
いわゆる断捨離を結構したわけですが、なかなかマインドを変えられないのは義理の母でした。やはり、昔の人は物を大事にするというか、捨てられないのでしょうね。これまで一度も着たのを見たことがない古着を捨ててもいいか聞くとそれはまだ着るからダメとか。大きな段ボールに5~6箱分の古着が捨てられないままに。笑
さて、これから本題です。収納を考えるときに参考のために私が収集した情報をご紹介します。あくまでも参考なので、こうしなければダメだというものではありません。
収納スペースの確保
・目線の高さにあること
・建築士が言う一般的な収納スペース割合 家全体の15%
・収納が足りないと後悔する収納スペース割合 家全体の10%以下
・オープンクローゼットより、本来は引き出しこそ本来価値が出やすい。
(区分け、圧縮、見やすさ、季節物の収納術)
収納リストを作るコツ
あらかじめ収納する物のリストアップをして、その大きさや保管場所を整理しておくことで、収納がなくて溢れてしまうものを避けましょうという考え方です。
・最大寸法(奥行)が入るスペース確保を最優先にする。
・最大寸法(幅)の必要なものは使うフロアに収納する。
・大きいものからリストに整理していき、入らないものがないようにする。
・収納リストに入りきらないものは捨てる。
リビング収納(テレビ台について)
リビング収納はリビングの雰囲気を作る重要なインテリアとしての役目もありますね。ソファーとセットで壁付けのシステム収納を取り付ける方も多いかと思いますが、部屋の広さや形状を考慮しないとリビングが狭く感じてしまったり、導線がテレビとソファの間に来たり、機能面で快適性を失う場合もありますので、注意が必要です。
・テレビ台よりソファを優先するべき
・テレビ台を先に決めてしまうと、テレビの見やすさだけを目的としたレイアウトしかできなくなるため
・テレビ台の奥行とリビングの奥行の感覚がつかめていないと失敗につながる。L字タイプソファなどは特に注意が必要。
・最初は自分たちが使い慣れたテレビ台を使用する。部屋の奥行やテレビの高さなどを総合的に判断して決めるのがいい。(最初は床置きでも良いと思う)
・リビングインテリアは、見た目の専有面積の幅・奥行きが大きいものほど圧迫感を生んでくる。
・収納をできるだけすっきり見せるのであれば引き違いタイプ
因みに我が家は少しでもリビングを広く使いたかったので、固定のソファーは置かない事にしました。
代わりにYOGIBOOという機能的にも優れたクッションソファーを置いています。 普段は壁に立てかけておいて、ちょっと横になったり、座ったりしたいときに使用しています。座り心地も良くて重宝しています。
キッチン収納
キッチンと収納がセットになったシステムキッチンは今やオシャレでインテリアとしての要素が強く盛り込まれた商品がたくさんでています。
・高いところは利用しない
・背面に一面キッチン収納があるのは嬉しい
・壁面収納はスッキリとするが何もかも出さなければいけないのは面倒
・壁面収納の場合、ダストボックス用スペースやちょっとした備蓄スペースの確保が重要になる
・キッチンのLEDは思ったほど明るく照らせない(収納の中の商品は懐中電灯でないと探せなくなる可能性も)
・水まわりだけの照明は意外と必要
・キッチンは奥行き確認が最優先
・物を取ったりする際の動きやすい高さは?
・振り返った時に欲しい奥行きはどれくらい?
・キッチンの照明はどこにどの程度ほしいか?
・冷蔵庫は右がいいか左がいいか?
・既存家電の買い替えリストと寸法を事前整理
・キッチンワゴンも選択肢としていいが手入れが大変。
(使わない時はホコリが被る典型。すぐに食材を載せるのに維持できる清潔性を保つのが大変)
使いやすいキッチン収納配置を考える上で参考にしたいこと
・冷蔵庫を開けて食材を取りだす。次の行動は?
・炊飯器はシンクのそばとIHIのどちらの近くがいいか?
・電子レンジはいつのタイミングで使うか?
・食器をどのように取りだして、どこに置きながら料理をしたいか?
※家事動線に基づく配置可能な収納を選ぶ
子供部屋の収納
子供は学校用具、習い事、おもちゃ・ゲーム、訳の分からない親からするとゴミにしか見えない物など、とにかく物が多く、成長とともに増えていきますよね。大きなクローゼットや学習机を用意しても、結局は床に放りっぱなしで雑然としていきます。
うちの場合、クローゼットは容易しましたが、学習机は壁に1枚の板を取り付けただけの簡易机だけにして、部屋全体を掃除機が掛けやすいようにしました。
・おもちゃ入れ、ランドセル、文具や楽器などの購入物などかなりの物があることを考慮して、収納を考えるべき。
・方位の考え方。北西に置く事がおおくなるとカビや害虫の発生が多くなる。素材の検討などが必要。
・クローゼットに置ききれないものの収納を考える必要がある。奥行きのないスリムな収納では役にたたない。
・重ねておくは間違い。一番下のものがとりづらくなる。
・子供の将来に何が必要になるかを考える。
リビング収納のコツ
解放感があって、生活感のない空間にしたい
・最低限度の自分が住みやすいリビングに必要なものをリストアップする。
・リビングに必須の収納以外に置いておきたいものをリストアップする。(メモ帳、印鑑、こどもの遊ぶものなど)
・小さいこどものおもちゃ置き場、寝てしまった時の蒲団おき等、結構便利に使える。掃除機を置くでもいい。
・子供も大人も使いやすい玄関からキッチンまでで使う必要のあるものをクローゼットに収める。リビングクローゼットの最大の役割。
・クローゼット収納を作るために壁が凸凹にならないようにしなくてはいけない。(凹凸部分がデッドスペースになってしまう)
・カウンター収納よりクローゼット収納の方が使いやすいが、凸凹ができてしまったり、間取りの関係で作れない場合はカウンター収納にするか。
部屋の狭さの失敗
・畳数を基準に広さを考えるのではなく、歩数を基準に考えないとイメージと現実のギャップをつくる。
・収納を考え過ぎると狭いと後悔する原因になる。
・細かな収納が家のいたるところにある、スライドドアなどの省スペース化が多い。ここに何が入りますか?
・何も入らない収納はあるだけ無駄。
・作り付けの収納は何を置くか決まっていない、奥行きが狭くておきたいものが置けないなど、失敗する可能性が高い。
使いやすい広さとは
- 洗面脱衣所
・部屋に同時に入ってくる人数や1人ひとりが自由に動けるスペースの確保。
・洗濯カゴを置くスペース、一時退避場所を置くスペースを確保する。 - トイレ
・トイレの床材は高機能なものを選ぶべき。(滑りにくい、汚れを落としやすい、高機能型)
・子供や親の介護がしやすいスペースになっているか。 - リビング
・正方形と長方形では奥行きが変わってくるため、正方形の方が圧迫感がある。
・自分たちが欲しいテレビとソファの距離を明確にしておくこと。リビングの広さを8畳以上にするなら、壁から壁の距離を4m以上確保する。
・備付家具を用意したら視界に圧迫感を感じる。
・テレビとソファを置いたら狭いと感じることが多い。テレビとソファの位置からくる圧迫感。 - 玄関
・玄関の広さは1坪以上が普通。
・玄関にある小窓やスリット窓はインテリアとしてもいい。明かりもとれる。
・土間収納スペースがあると便利。こども自転車、掃除用具、段ボールなどの回収ゴミの一時避難、などの置き場として使用する。
・ニッチ台の活用。(ニッチ台の上部に照明をつける)小さな物置き場としても使える(印鑑など)
・奥行きのあるインテリアは狭く感じるので不要。
・玄関で需要なのは奥行きより幅。 - キッチン
・キッチンの間取りにおいて非常に重要なのが全体の奥行。人の動ける通路と引き出しの出せる奥行き計算が重要。
・キッチン本体の幅は210,255,273cmなどがある。255cm以上を選ぶのは2人以上がキッチンに立つ機会が多い人が選ぶもの。普通は255cmで十分。
間取りや収納については本当に悩みます。
自分の希望を伝えることで、設計士さんから自分が考え付かないような提案をもらえました。さすが百戦錬磨のプロは違います。是非、設計士さんをうまく使って、少しでも快適な空間を実現してみてください。
See you next !!