屋根
外壁
内壁 ← 今日はココのはなし
断熱材
床材
窓
建具
間仕切り
照明
今回は内壁のクロスについて、主にネットや書籍から調べた情報をご紹介したいと思います。我が家は紙のクロスを基本にしました。そこにリビング、寝室、洗面所、トイレの一部にタイル系を使用し、インパクトをつけています。やはりタイルが貼られると雰囲気がぐっとオシャレになりますね。
1.内壁クロスの種類
1-1. ビニールクロス
豊富な商品が揃い、さまざまなコーディネートが可能。シンプルなものからさまざまな色柄のものまで豊富に揃うビニールクロス。塩化ビニール樹脂などを主な素材とするビニールシートに紙などを裏打ちしたもの。表面に凸凹のあるエンボス加工や発泡させたタイプなど、表面加工の方法によってもさまざまな種類があります。
商品にもよりますが、耐久性もあり、お手入れが楽なこと、色やデザインのバリエーションの豊富なこと、などが大きな魅力でしょう。最近では、調湿性や防カビ性など、さまざまな機能を持たせている商品も多くみられるので、使用する空間に適したタイプを選ぶことも可能です。
1-2. 紙クロス
洋紙のタイプや和紙、ケナフなども。パルプが原料の洋紙などを原紙に、プリント加工やエンボス加工したものが紙クロス。色や柄が華やかな欧米の商品を取り入れるケースもみられます。こうぞやみつまたを原料とした和紙、ケナフなど非木材紙を原料としたものなどもあります。
1-3. 織物(布)クロス
温かみのあるテクスチャーが魅力。レーヨン、合成繊維、綿や麻などが原料。平織りや綾織、不織布などがあり、温かみのあるテクスチャーや高級感、重厚感が魅力です。
1-4. 木質系や無機質系などを用いたタイプも
薄くカットした天然木やコルクなどを紙と張り合わせた木質系のもの、石や土、金属などを主素材とした無機質のものも。じゅらくや漆喰壁紙などは、塗り壁の雰囲気を味わうことができるでしょう。
1-5. 健康や環境に配慮した商品バリエーションも豊富に
最近、商品バリエーションが豊富になってきたのが環境や健康に配慮したもの。天然素材を使ったものや非塩ビ素材を使用したもの、水性インクを使用したクロスなどがみられます。
環境面では、材料を効率的に使うことで省資源を目指したり、廃棄の際に環境への負荷を抑えたものなどもみられます。たとえば、天然資源である一年草のケナフを用いたもの。ケナフは一年草で成長が早いため、毎年伐採することができ資源の枯渇がありません。また、天然繊維セルロースを用いたものや日本の伝統の素材である、がんぴやこうぞ、みつまたなどを使った製品は、やさしい風合いで上品な壁材です。沖縄を代表する植物の月桃の茎から繊維を取り出し、パルプにした月桃紙、珪藻土壁紙、漆和紙、炭や竹炭パウダーを用いた商品もあります。
2.用いる空間に適した機能を持つクロスを選ぶ
色や柄だけでなく、さまざまな機能を持たせた機能クロスと呼ばれる商品も多くみられます。カタログではマークなどで表現されているので、用いる空間に適した機能を持つものを選ぶようにしましょう。商品によって性能に違いがあるので、どの程度の性能が期待できるか、具体的な特徴や機能は、カタログやショールームなどで確認することが大切です。
2-1. 汚れがつきにくく、落としやすい
特殊な表面加工によって、汚れが付きにくく、また付いても落としやすいもの。水拭きなどで汚れを落とすことができるので、子供室などに用いてもいいでしょう。
2-2. 傷や衝撃に強い
引っ掻きキズや衝撃などよる傷つきに強い加工を表面に施したもの。物がぶつかった際の表面のはがれなどを防ぎます。
2-3. 抗菌作用で清潔に保つ
表面にフィルムを使用するなどして、菌の増殖を抑え清潔に保つ機能を持たせたもの。洗面室やトイレなどに水まわりに向いています。
2-4. 湿気に強い
特殊な加工によって、耐水性や撥水性を持つもの。洗面や台所などに適しています。
2-5. カビや結露の抑制
湿気をコントロールする機能をもつもの。湿気を吸収し、結露を緩和し、乾燥時には逆に水分を放出するという調湿機能を備えています。吸放湿性のタイプだけでなく、通気性のタイプも。静電気が発生しにくいので、ホコリや汚れがつきにくいというメリットもあります。
2-6. 気になる臭いを消臭
臭い成分を吸着・分解除去するもの、においの元となる雑菌の繁殖を防ぐものなど。たばこの臭いやペットの臭いなどが気になる部屋に用いてもいいでしょう。
2-7. 抗アレルゲン
ダニの糞、死がいや花粉などのアレルゲンを吸着するもの。空気環境が気になる子供室や寝室に。
2-8. その他
天然鉱石を用いてマイナスイオンを発生させ、リラックス効果を持つ商品も。また、表面に、光りを蓄える特殊なインクで柄を印刷、消灯後にその柄が光って浮き出てくるクロスもあります。その他、壁紙表面の凹凸が少なく、映像の再現性に優れているプロジェクター用などもみられます。
3.ショールームやカタログでは、壁紙に対する基準をチェックして
クロス(壁紙)には、品質保証、健康、環境保護に配慮した原料使用などの規定があります。多くみられるは、JISとSV規格でしょう。
3-1. JIS(日本工業規格)
JISマーク表示品については、シックハウス対策に対応し、ホルムアルデヒド放散量の規定値を0.2mg/L以下、ホルムアルデヒド放散量の性能区分は「F☆☆☆☆等級」と表示されます。
3-2. SV規格
「壁紙工業会」が制定した壁紙安全品質基準。消費者が安心して使用できる壁紙を提供することを目的として制定した自主規格です。
3-3. ISM(インテリア・セーフティ・マテリアル 略称 イズム)
日本壁装協会によって定められた自主基準。「化学物質の発散を最小限に抑え、安全な室内空気環境、健康的な生活環境の提供」を目的としています。
3-4. エコマーク
環境保全を目的とした商品につけられる推奨マーク。再生材料を使用したもの、有害化学物質の使用を抑制したものなど、環境配慮への総合的な評価から認定。
3-5. 非木材グリーンマーク
非木材グリーン協会(NPO法人)が認定しているマーク。地球環境保全に心がけ、非木材パルプを使用した紙や紙製品、加工品につけられるもの。
現在の紙クロスは機能性(汚れ防止、水に強い、消臭、湿気吸収など)に優れた商品が多く、デザインや色もたくさんの種類がありました。
自分のイメージ通りのものを選び出すのが大変ですが、楽しい時間でもありました。
See you next !!