何はさておき、下記6つの証券会社の口座開設をしましょう!
・野村証券
・岡三オンライン証券
・ライブスター証券
・むさし証券
・HS証券
・いちよし証券
なぜか?
それは前受金不要でIPOの抽選申し込みが可能な証券会社だからです。いちよし証券は電話でオペレーターに注文をしますが、それ以外の証券会社はネットで抽選申込みができます。※私が実際に口座開設している証券会社です。
つまり、タダで抽選申込みをして、もし当選したら入金をすればいいのです。購入したくなければ不参加を選択すればいいのです。(証券会社によってはペナルティがあります)
それで当選しますか?
いえ、ほとんど当たりません。ただでさえ当たりにくいIPOに、資金の拘束が無くて申し込みやすいのですから、そりゃもう大変です。当たったらラッキーくらいの気持ちですね。因みに私は今年の2月に口座を開設し、76件の抽選申し込みをしました。そのうち当選したのは野村証券の『信和』という会社の1件だけです。しかも結果は、公募割れでした。
※公募割れ = 公募値が上場初値を下回ること
公募値 1,150円(100株単位なので115,000円)
初値 1,085円(差引6,500円のマイナス)
この株は今も保有し続けていますが、その後配当が出たのでトータルではちょっとだけプラスです…。また、野村証券で補欠当選が2回ありました。(アイリックコーポレーションとワールド)いずれも入金するのが面倒だったので見送りしました。ワールドは悲惨な結果になっていますね…。これを生産性の悪い貧乏人のする事ととらえる人もいるでしょう。しかし、私はこれをチャンスとして行動する人を応援したい。
ところでIPOは儲かるの?
儲かるときはすっごく儲かります。私が株式投資を始めたのは15年ほど前です。自社株を預けるために日興証券の口座を開設したのですが、先輩からIPOという仕組みが儲かるという話を聞き、日興証券で「イーアクセス(今のYmobile)」と「メディネット」という会社のIPOを初めて申し込みました。当時はまだネットのしくみが今ほど整備されておらず、支店に電話をして申込んでいました。この頃は前受金が不要でした。
その後、申込んだことをすっかり忘れていたのですが、証券会社から当選したから入金してくれとの連絡が立て続けにありました。イーアクセスが18万円、メディネットが35万円です。正直、当たって嬉しいというより、不安でしかなかったです。
結果はイーアクセスの上場初値が25万円、メディネットにいたっては初日から値付かずで、初値126万円にもなりました。さらにイーアクセスは2年後くらいに70万円ほど、メディネットは上場直後に株式10分割のIRも重なり、一気に180万円近くまで上がったのを覚えています。いまに比べるとまだIPOに投資をする人が少なかったのと、証券会社が新規の個人顧客の開拓に力を入れている頃で、優先的にIPOを回してくれたのでしょう。今でも公募価格の2~3倍、時には5倍にもなるIPOもあります。逆に公募割れもあり得ます。
ちょうど9/28に上場したワールドは、公募値3,200円(100株単位なので320,000円)に対し、上場初値が2,755円なので、いきなり44,500円のマイナススタートです。当たらないでよかった…。
当たったら考えるべきこと
ほとんど当たらないIPOが当たった。これはすぐに入金して購入申込みしなくては!と思いますね。しかし、ワールドのようなことがあるということを思い出しましょう。
買うか見送るか?私の判断材料を参考までに。
・会社の財務状況(売上げの伸び、赤字か黒字か)
・会社の業種(斜陽業種か、将来有望な業種か)
・IPOによる発行株数の量
・公募値がブックビルディングの上限で決まったか否か。
・公募価格が30万円以下かそれ以上か?(高額になれば下に触れる値段も大きくなります)
・主要株主に売り抜け優先のVC(ベンチャーキャピタル)がいるか?
・主要株主に一定期間売却禁止のロックアップが掛かっているか?
・Yahoo掲示板の投稿数やコメントで人気度の確認
・市場のマインドが明るいか、暗いか?
・仮に公募を下回った場合、その資金をしばらく株式保有に使用できるか?
IPO発行株数が少なく、AIや最先端医療などの誰もが将来有望そうな業種、Yahoo掲示板でも欲しいコメントが連発しているような銘柄は、何も考えずに申し込めばいいです。しかし、前受金不要で当たる銘柄は大抵発行株数が多く、微妙なものが多いと思います。
一番大事な事
それは借金をしたり、すぐに他で使う予定の資金で申し込まないことです。
仮に公募割れをした時に、いつまでも自分の買値になるまで待つことができる状態で臨みましょう。
See you next !!