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間仕切り、建具 ← 今日はココのはなし
照明
間仕切り、建具については強い依存関係があるため、まとめて紹介することにしました。
1.間仕切りによって空間を生かすことが住み心地の良し悪しを決める
間仕切り扉は、閉めることで独立した空間となり、開け放つことで開放的な空間が生まれるフレキシブルな建具。ここでは、検討する際に知っておきたい種類や特徴、プランニングのコツをまとめました。最近の間取りの傾向のひとつは、空間を細かく区切らない開放的なプランでしょう。しかし、生活のシーンによっては、ある程度仕切って使いたい、将来的には個室のように仕切りたい、という場合もあります。
たとえば、室内建具のひとつである間仕切り扉を取り入れれば、空間をフレキシブルに使用することが可能です。従来の日本家屋では、襖が間仕切りの代表例。和室と洋室をつなぐ場合などに用いる、戸襖などもお馴染みですが、建材メーカーからは、洋室にも適する、さまざまなタイプの間仕切り扉がみられ、プランやインテリアに合わせて選ぶことが可能です。ここでは、間仕切り扉を検討する際に知っておきたい種類や特徴、プランニングのコツをまとめました。
2.間仕切り扉で空間を分ける
間仕切り扉は建材メーカーによって、可動間仕切りや間仕切り開閉壁 、間仕切りスクリーン、間仕切りウォールなど、さまざまな名称で呼ばれています。開閉スタイルには、折れ戸タイプと引き戸タイプがありますが、クロ-ゼット扉や収納扉にも用いることができるもの、引き戸タイプの室内扉としても取り入れることができるものなどもみられます。
2-1. 折れ戸タイプ
複数枚の扉を折り畳むことで開閉するタイプ。扉を折って端に寄せ、フルオープンとすることが可能です。
2-2. 引き戸タイプ
引き戸のタイプには用途によってたくさんの種類があるので、家族の導線を意識しながら、うまく活用するといいです。
開閉方法や扉の収納による違い
・片引きや、引き違い戸、引き分け戸などがあり、コーナーに用いる(L字型に部屋を間仕切りる)ことができるタイプもみられます。
・複数枚の引き戸が連なって開閉する引き戸連動タイプ
・開けた扉が壁の中に収納される引き込み戸タイプ
・扉を壁面側にまとめフルオープンになるスタイルもあります。
扉そのものの素材は、通常の室内建具と同様で、木質系とアルミなどの金属系が揃い、アルミ枠に木質素材を組み合わせたタイプも。面材に光を透す樹脂などを用いたタイプも増えてきています。また、パネル部分に工夫を施し、風が通り抜けるように工夫を施したタイプもみられます。
高さやレールの有無
3-1. 最近のトレンド
間仕切の最近の傾向は、室内建具と同様にシンプルですっきりとしたデザイン。半透明の樹脂などを用いたり、格子を取り入れたデザインとすることで、光だけでなく、家族の気配を感じることのできるタイプも増えてきています。完全に間仕切る、というよりも、緩やかに仕切る、というものが多くみられ、限られたスペースの中、空間に広がりや連続性を持たせたり、家族の気配を感じることを考慮したデザインが注目されています。
3-2. 用途によって使い分けよう
4.プランニングのコツ
・他の室内建具と同時に検討を。使い勝手や安全面もチェックしたい。
・間仕切り扉は閉めた時に、壁のように見えることが多い建材なので、インテリアにも大きな影響を及ぼします。
・他の室内建具やフローリング、床などとのコーディネートに配慮すること。
・メーカーの室内建具や建材は、デザインやイメージごとにシリーズ化されているので、それらから選ぶようにすればバランスが崩れることもないでしょう。
・開閉のしやすさ、取手部分の形状が使いやすいかどうかなどの確認。
・ボタン式で使わない時は扉面に収まるようなタイプや框部分を利用したものもみられます。
・間仕切りの大きさや重量によって使い勝手も変わってきますが、デザイン的にはあまり目立たない取っ手タイプがおすすめです。
・引き戸タイプであれば、開閉時に扉の跳ね返りを防いでゆっくり確実に引き込む機能のあるものもいいでしょう。
・床面のレール形状や段差、開放時や閉めた場合の扉の固定方法なども確認しておくこと。幼いお子さんがいる場合には、指を挟みにくいような配慮があるかなど、安全面の配慮もチェックしたいポイントです。
・間仕切りと収納を兼ねたタイプも。
・ショールームで実物の確認を。
室内建具で間仕切る以外に、間仕切りと収納を兼ねた可動間仕切り収納も商品化されています。設置する位置や設置プランを変更することで、ひとつの空間をさまざまな用途に合わせて構成することも。子供の成長などライフスタイルに合わせてフレキシブルに使うことができるでしょう。
5.私がおススメしたい - ガラス素材の間仕切り
ガラス素材は光を通し、空間を広く見せ、おしゃれな雰囲気を作るのにとても良いと思います。我が家は浜新硝子社のStyle Glassを使用しました。新宿のショールームでひと目ぼれですね。笑
キッチンと玄関を結ぶ廊下の間仕切りに「Inorganic Print Glass」という商品を、階段の壁に濃いブルーと淡いブルーの2枚の「RAIFU【Japanese Paper Glass】」を壁に埋め込み、中からライトで照らすようにしました。玄関とキッチンの間には、間仕切り引き戸を設置し、目隠しできるようになっているのですが、普段は空け放すことで、玄関からキッチンまで見通せるようになり、広く感じることができます。またそれぞれの陽ざしが差し込むので廊下が明るく感じます。ちょっと遊びの気分で採用したガラス素材が大当たりでした。
6.まとめ
間仕切り扉は、「いろいろなシーンに合わせて空間を使うことができる」という声と、「あまり開閉することもなく、結局、開けっ放し」という、成功失敗の両方の声が聞かれるアイテム。間取りはもちろん、ライフスタイルや家族構成、将来の変化などをイメージした上で、取り入れることが大切でしょう。もちろん、どのような間仕切り扉を選ぶにしても、ショールームで他の建材と一緒にチェックを。素材やデザイン、使い勝手など、実際に操作するなどして確認することが重要なポイントです。
See you next !!