屋根
外壁
内壁
断熱材
床材
窓(サッシ)
間仕切り、建具
照明 ← 今日はココのはなし
ついに建材の話が最終回になりました。書き始めて、正直つまらない!と思ったのですが、将来自分が見返した時にリノベーションをする上でどんなことを調べ、考えていたのか記録に残しておきたかったのです。
1.照明・あかりの機能
明かりは生活を快適にします。省エネを考えて最適な照明器具を選びましょう。人は寝ている時以外は光の下で生活しています。光のおかげで私たちは安全な活動ができ、快適な生活を過ごす事ができます。夜や日中でも明るさが不足している場合、それを補ってくれるのが照明の明かりです。また、人の気分はライティング効果で快適に感じたり、不快に感じたりもします。毎日つきあう明かりは、大きな存在感を持った重要なインテリアでもあるのです。
2.照明器具の種類
照明器具は目的に応じたくさんの種類が作られています。例えば、以下のように様々な種類が挙げられます。
①応接間・居間(シーリング、シャンデリア、ペンダント、スタンド等)
②キッチン(専門の天井灯、手元ブラケット、棚下灯等)
③サニタリー(ミラー灯、防湿洗面灯、防湿浴室灯等)
④通路や廊下(廊下天井灯、同ブラケット、足元灯等)
⑤玄関周り(デザインを重視した天井灯、ブラケット、スポットライト、足元灯等)
⑥エクステリア(専用のポーチ灯、門柱灯、足元灯、防雨ダウンライト、同スポットライト、庭園灯等)
3.ランプ(光源)の種類
家庭で使う照明光源ランプは、主に蛍光灯と白熱灯です。それぞれの特長にあわせ、どこで、どのような目的に使うかで選ぶ必要があります。白熱灯は部屋の暖かい雰囲気を演出するのに優れている半面、寿命と省エネ性では蛍光灯に劣ります。白熱灯の寿命は蛍光灯の約1/6、消費電力は約3倍になります。蛍光灯は、省エネ性に非常に優れていますが、感じが硬く冷たい点や、色を美しく見せる演色性の点では白熱灯に劣ります。
蛍光管には、標準の直管・円形管の他にもスリムタイプ、ツインタイプ、ボールタイプ、平行タイプ等多くの種類があります。それぞれ場所と目的にあわせて選びましょう。最近では、電球型の蛍光灯も登場しています。白熱灯を蛍光灯(暖色電球型)に付け替えると、同じ明るさで省エネが実現できます。
4.部屋の広さと明るさの目安
部屋の広さに見合う照明器具を選ぶには、ワット数も参考になりますが、カタログ等に表示されている適用畳数(「○○畳用」)を目安に選択します。W(ワット)数は、明るさではありません。 よく見られる、60W、100W等の表示ですが、これは消費電力を表しているだけで、明るさを示しているのではありません。同じW数でも、白熱灯より蛍光灯の方が4~5倍明るく、ランプの種類でも変わってきますし、使う器具によっても変わってきます。したがって器具の選定にあたっては、カタログが示す部屋の広さを参考にして決定します。
現在省エネを考えずに何事も考えられない時代になっています。新しい光LED照明も以前からありましたが昨今では住宅用として目覚ましい進歩を遂げています。
5.新しい光LED照明
5-1.LEDとは
LED (発光ダイオード)とは、半導体の特性を利用した光源で、従来の白熱灯や蛍光灯とは異なる新しいタイプの明かりです。これまでLEDは、主に表示用ランプ(例えば、信号や家電製品の通電表示ランプなど)や装飾用のランプとして使われてきました。しかし最近では、技術開発が進み、足元灯や誘導灯、手元照明用のペンライト等、さまざまな製品が市販されるようになってきています。
5-2. LEDの特徴
白熱灯等の従来光源に比べて、寿命が長いとされています。およそ4万時間。電気を光に変換する効率が極めて高く、白熱灯約15%、蛍光灯約60%に比し、LEDは90%以上です。所定角度の範囲で発光するので、光の有効活用が可能です。明るくしたい所だけ照らすので、周囲への光害問題への対策を可能にします。LED製品はいろいろな形状化が可能で、色もある程度選べます。どれも小型化、薄型化が可能なため、デザインする上でも自由度の高いものとなります。
6. リビング照明の配置
リビングは家族がくつろぐスペースでもあり、お客さんを迎えるスペースでもありますので、一番インテリアに気を使うところですよね。照明1つでリビングの雰囲気がガラッと変わるので、じっくり考えましょう。
6-1. 分散型
間接照明を好むために採用したいと思う人が多い。思ったより全体が暗くなってしまう。ダウンライトの光の広がりにおける有効範囲の把握が重要。
6-2. 収束型
暗くなるのを心配し、光の強さが強いものを選んでしまい、調光可能にしなかったせいで明るくなりすぎること。テレビ目線に対し、中央が非常に明るくなるため、光の向こうを見ている雰囲気になり、テレビが見づらい。調光は可能にしておくことをおすすめします。
リビングの内壁の一部に石材を貼り、そこにオシャレなペアのプラケットライトを取り付けると、石材の凹凸に光があたり、おしゃれで落ち着いた雰囲気になります。それだけで十分インテリアになるので、逆に他のアイテムは不要です。お試しあれ。