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外資系金融会社20年目の自分が語る投資の話 - 期待値から投資を考える大切さ

投資をより深く理解するために、期待値の考え方がとても重要になります。
投資を行う際、往々にして「大数の法則」に基づいて行動してしまうバイアスがあるので気をつけてください。

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 1.「大数の法則

大数の法則」をコイントスの例で考えてみます。
5回コイントスをして、すべて「表」が出たとします。この時、6回目に「表・裏」のどちらが出ると思いますか? 
「表」が続いたのだから、次は「裏」が出るだろうというバイアスが生じるのです。しかし、冷静に考えてみると、6回目であっても「表と裏」が出る確率はそれぞれ1/2であり、過去の結果とは何の関係もないのです。

大数の法則」はコイントスを何百回と続けていけば、それぞれの確率が50%に収斂していくだろうという考え方ですね。

 これをFX投資の判断に当てはめた場合、5日続けて$が¥に対して安値を付けたから、そろそろ逆に振れるだろうと安易に投資をしてしまう例がこれにあたります。

 

2.「期待値」とは   

次に投資と期待値について考えてみます。

次の3つのゲームがあります。あなたならどのゲームに参加しますか?
どのゲームも参加費は100円です。

ゲーム1 リターンが0円になる確率が20%、200円になる確率が80%。
ゲーム2 リターンが0円になる確率が80%、200円になる確率が20%。
ゲーム3 リターンが0円になる確率が70%、700円になる確率が30%。

 
これを数字のイメージで決めてはいけません。それぞれ期待値を算出してみましょう。

ゲーム1の期待値 = 0×0.2 + 200×0.8 = 160円
ゲーム2の期待値 = 0×0.8 + 200×0.4 = 40円
ゲーム3の期待値 = 0×0.7 + 700×0.3 = 210円

 期待値でみるとゲーム3の期待値が一番高いことがわかりますね。ほとんどの確率で0円になってしまうものの、期待値を計算すると210円であり、このゲームに参加すべきだということがわかります。

投資において、「確率(勝率)」というものは意味がないものであり、本当は「期待値」の高いものを選ぶべきなのです。

 

3.投資商品・ギャンブルにおける期待値 

ここで各投資商品やギャンブルにおける100円を投資したときの期待値を参考までに挙げておきます。 

宝くじ       50円
保険      50~80円
競馬          70円
パチンコ      90円
カジノ       95円
FX             99円
株式           107円
不動産        104円
債券           104円
国債           103円

 

4.保険に加入すべきではないのか?

投資商品といわれる中で保険の期待値が著しく低いのがお分りだと思います。保険は期待値がマイナスなので、保険加入者の全員を集めると、トータル的に損をします。
保険業界にいた自分が言うのも何ですが、保険は保険会社が得をするように設計されているのです。

それでは保険に入らない方がいいのでしょうか?

私の見解ですが、極力入らない方がいいと思います。しかし、一家の生計の柱に万が一のことがおきれば、家族がとても困ったことになりますので、そのための必要な保障だけは担保する保険に入っておくべきです。
もし、あなたが明日死んでも、食うに困る人がいないのであれば、保険など入る必要はありません。

 

そのお金を期待値の高い投資商品に回しましょう。

 

See you next !!