平成29年度・内閣府調査の高齢社会白書によると、65歳以上の女性で要介護になった原因の上位5位は、
1位 認知症 17.6 %
2位 骨折・転倒 15.4%
3位 高齢による衰弱 15.3%
4位 関節疾患 14.1%
5位 脳卒中 12.6%
運動器の障害(骨折・転倒、関節疾患)が、29.5%でダントツの1位です。
因みに、男性は、
1位 脳卒中 26.3 %
2位 認知症 14.1%
3位 高齢による衰弱 11.1%
4位 骨折・転倒 6.0%
5位 心疾患 5.1%
男女でこんなに違いがあるなんてビックリ!!
しかし、せっかくの人生、転倒や骨折で、誰かのお世話になるなんて、もったいなさすぎます。
高齢になれば、ちょっとした段差でつまずくこともあるでしょう。
転倒は完全に防げません。
大事なのは、転倒したときに、いかにケガを最小限に抑えられるか。
私は伝えたいことがあります。
それは…
体が動けるうちに、ケガをしない転び方を学びませんか?
15.4%のリスクを減らしませんか?
学ぶとは、安全に転ぶ方法を体に覚えさせること。
頭で考えても、咄嗟にできるものではないですからね…。
特に、「私は運動神経ないから…。」と、
運動や体を動かすことに積極的でなかった方。
自分は転ぶことが多いと思っている方。
すでに関節痛など動きに制約がある方。
できる範囲でかまわないので学んでほしいです。
無理をする必要もないし、痛い思いをしなくていいので。
どこで覚えればいいの?
合気道に受け身(前受け身、後受け身)という技術があります。
まさにケガをしないための技術。
私の先生は、こどもや年配の方に何よりも先に受け身を教えます。
こどもたちには、投げられたら、いつでもコロコロ丸くなって転がれるように。
年配の方には、安心、そして安全に転ぶことができるように。
先生が常に言っていることは、
転倒しそうになったとき、転ぶまいと無理するのが一番危険。
腕や手を使って踏ん張ったり、はっと息を止めて体が硬くなってしまうとケガをしやすい。
背筋が伸びたままうしろに倒れてしまうと後頭部をぶつけてしまう。
84歳になる先生が今でも元気に合気道を続けているのは、安全な転び方を体現できているからなのです。
いまさら武道なんて無理!
そうですよね~。その気持ち、とってもわかります。
ゴッツイ筋肉ムキムキの男たちが汗だくになりながら、投げたり蹴ったりを繰り返すイメージ。40歳になって始めた自分がそうでしたから。笑
しかし、実際にやってみてわかったのです。
先生の合気道は、呼吸法と調和とストレッチ。
つまり、息がきれて、汗をかいているようではまだまだダメなんです。笑
合気道に試合がないので、自分に合ったペースで修練することができます。
ただし、ひとつだけ注意しておきたいことがあります。
合気道にもいろいろな考えがあるので、道場によっては激しさをモットーにするところもあります。
もし合気道に興味を持たれたときは、実際に見学にいって、稽古の様子やどんな稽古方針か聞いください。